2018/04/02 公開
国宝の2つの塔がある當麻寺。
日本で唯一、創建当時の双塔を残しているのが當麻寺の大きな特徴で、奇跡のお寺と呼ばれる由縁でもあります。
奈良時代中期、今から約1250年前に完成した東塔
平安時代初頭、今から約1200年前に完成した西塔
ともに日本国の大切な国宝です。
2つの塔の間にお寺の中心線があり、南大門、金堂、講堂と主要な建造物が南北並ぶ様式を双塔式伽藍配置と言います。
他に有名な例を示しますと、東大寺や薬師寺が同じ伽藍配置です。
ただし、東大寺には現在塔が見当たりません。
なぜか。
それは塔が無くなってしまったからです。
よく塔は心柱があり地震に強い建物だと言われます。
しかしながらお寺を襲う災難は地震だけではありません。特に塔を襲う大きな災難は2つ。雷と戦争です。日本中、あちこちに造られたはずの塔は、長い歴史の中でほとんど雷と戦争を理由に消滅してしまったのです。
そしてついに創建当時の双塔を残すお寺は日本に當麻寺だけとなってしまいました。1200年間、奇跡的に大きな災害を避けることができた2つの塔。
私たちはこの大切な日本の宝を次世代、数百年千年先の未来へ引き継ぐ大きな役割を担っております。
現在、當麻寺では国宝「西塔」の平成大修理プロジェクトを国、奈良県、葛城市の協力のもと進めております。
西塔は仮設の建屋に覆われてその姿を見ることは叶いませんが、是非とも文化の引き継ぎの時を見守るお気持ちでご理解ご協力を賜れば幸甚です。
奈良県葛城市にある當麻寺へは、
公共交通機関では、
近鉄南大阪線「当麻寺駅」が便利です。「当麻寺駅」から徒歩20分。
お車でお越しの際は、
大阪市内方面からは西名阪自動車道「柏原IC」
名古屋・奈良市内方面からは西名阪自動車道「香芝IC」
和歌山・関空方面からは南阪奈自動車道「葛城IC」
橋本・五條・橿原市内からは京奈和自動車道や大和高田バイパスが便利です。
参拝者専用無料駐車場をご利用下さい。
くわしくはアクセス
納骨 永代供養については→奈良県で納骨永代供養と言えば當麻寺奥院