奥院が所蔵する「綴織當麻曼陀羅」奥院本を奥院本堂にて特別公開いたします。
綴織の折り方を説明するブースでは、古代の超絶技法「綴織」の魅力を伝えます。
今から1256年前、奈良時代(西暦763)に中将姫によって織り上げられた極楽浄土の様子。織り上げた技法は「綴織」という超絶技法でした。上古の時代、「當麻曼陀羅」の登場は日の本の国の幕開けに開花した綴織文化の象徴でした。
ただ残念なことに平安以降「綴織」の技法は我が国から消滅してしまい、江戸時代末の西陣への再伝来まで歴史から千年以上姿を消します。古来の「綴織」は當麻寺「當麻曼陀羅(根本曼陀羅・蓮糸曼陀羅)」の他に、正倉院と法隆寺にわずかな断片が残るだけです。
日本の信仰史上また美術史上大変貴重な當麻曼陀羅。當麻寺奥院は、伝統と文化を後世に伝えるべく、国宝當麻曼陀羅完成当時の姿を復元するプロジェクトを平成元年に始動し、約10年の歳月をかけて「綴織」と当時の「染料」を再現し、綴織當麻曼陀羅完成させたのです。
千年前から受け継いだ歴史伝統信仰文化を千年後の人々に
當麻寺奥院はこれからも仏教信仰に基づいた「綴織」の保存・継承に取り組んで参ります。
〇期間中、當麻曼陀羅絵解きを行います〇
日時:11月3日、4日、5日 午後1:40~2:40頃まで
奈良県葛城市にある當麻寺奥院へは、
公共交通機関では、
近鉄南大阪線「当麻寺駅」が便利です。「当麻寺駅」から西へ徒歩20分。
当麻寺駅まで、「新幹線 新大阪駅」から約70分。「大阪駅」から約60分。大阪天王寺「近鉄あべの橋駅」から約35分。「近鉄橿原神宮前駅」から約20分。「近鉄奈良駅」から約60分。「近鉄京都駅」から約90分。「近鉄名古屋駅」から約150分。
お車でお越しの際は、
大阪市内方面からは西名阪自動車道「柏原IC」
名古屋・奈良市内方面からは西名阪自動車道「香芝IC」
和歌山・関空方面からは南阪奈自動車道「葛城IC」
橋本・五條・橿原市内からは京奈和自動車道や大和高田バイパスが便利です。
奥院入山の方は参拝者専用無料駐車場をご利用下さい。
開催時期 | 令和5年11月1日~15日(絵解きは3日~5日) |
---|---|
開催場所 | 當麻寺奥院 |
見学料など | 大人500円 小学生250円 幼児無料 |