2019/01/09 公開
4年工期で修理保存工事がすすむ當麻寺国宝「西塔」にて、塔を覆い工事を支えてきた覆屋の解体がはじまり、2年ぶりに塔の外観がお目見えしました。
日本で唯一 古代の双塔が現存している當麻寺。「東塔」「西塔」ともに国宝に指定されています。「西塔」は平安時代初期の建立で、平安初期の瓦を現在も使用している日本唯一の塔でもあります。
明治から大正時代にかけて大規模な修理が行われましたが、約100年を過ぎて、保存修理の必要が生じ平成28年から奈良県教育委員会文化財保存課 監修の元、解体修理が始まりました。
↑工事中の内部の様子
修理に伴って工期中には飛鳥時代の日本最古級の仏舎利および容器が発見され、また塔の創建についても新しい知見を得る発見が次々にありました。これについては、おいおい報告していきたいと思います。
工事は最終工程に向かっており、覆屋が無くなると塔を支える基壇の修復工事が行われます。さらなる発見も期待されますし、あと約1年後の完成が待ち遠しいですね。
↑修理前の東西両塔 手前が西塔